AJCCについて

第15回 オールジャパンケアコンテスト(AJCC)開催のご案内

オールジャパンケアコンテスト(AJCC)は、「介護の質の向上と地域との繋がりを目指して」という理念のもと、介護に携わる人たちが生き甲斐を感じ、知識や技術の向上を高めるとともに、地域、社会において介護への関心と理解を深めることが必要であると考えて開催するものです。

全国から集まった選手(介護従事者)、地域の方、介護サービスご利用者やそのご家族など介護に携わる方々と一緒に、これまでの介護を見つめ直し、これからの介護を考え実践する機会を提供することを目的としています。

参加者は実務経験のある介護従事者を中心に「認知症」「看取り」「口腔ケア」「入浴」「食事」「排泄」「外国人介護職員」の分野に分かれて実技を行います。また、介護福祉士養成校を対象に、動画投稿分野も行います。会場では高齢者役を相手に、約10分間の持ち時間で実技を行い、各分野の専門家が採点します。実技終了後はアドバイスも受けられ、技術力向上の場にもなっています。

2010年第1回大会開催以降、参加選手総数は1,400名以上となり、全国の介護現場で働く方の研鑽と相互理解の場として時を刻んできました。また、技術の素晴らしさを体験することにより、介護職の社会的地位向上にも寄与しています。選手だけでなく、来場者すべての皆様とともに「介護とは何か」について学び合い、絆を深めることで介護を支える土壌を育むことを目指しています。

昨年の第14回大会では、延べ1,500名が来場し、会場実技出場者138名(エントリー156名)、動画投稿部門38名が参加しました。また、厚生労働省の調査研究事業の一環として、本コンテスト
の効果分析が実施され、令和7年3月に公表された厚生労働省の報告書では、参加者の94.7%が「技能向上を実感」、92.1%が「学び続けたいという意欲が高まった」と回答するなど、現場で働く職員への波及効果が明らかになりました。参加者のみならず、支援者や施設管理者からも、「チームの意識が向上した」「現場内研修に活用できた」などの声が寄せられています。

さらに、実技を通じて介護技能が“見える化”されることで、職員自身が自らのケアを客観的に捉え直すきっかけとなり、現場の質の向上につながっていることも示唆されました。大会を通じて他者の技能を見ることでモチベーションが上がり、学びを職場に生かすといった良い循環が生まれています。

第15回大会は、昨年に引き続き「東京ビッグサイト」での開催を行います。より多くの皆さまに、このコンテストを知っていただく機会となるように、準備を進めて参ります。全国から多数の皆様のご参加お待ちしています。